2021年以降の更新と修正について

ご訪問頂きありがとうございます。ヤーコンについては栽培方法が確立されていないという現状があります。この栽培日誌は、石川県穴水町での栽培歴を作成するために、2018年から2020年までの3年間の記録を残すことが目的でした。まだまだ修正の余地がありますが、2021年4月に仕上げました。

これからは、市場価値の高いヤーコンを生産する作業に入ります。そのためには、実際のひとつひとつの作業について、もっと掘り下げる必要があります。当然この栽培歴を修正改良していきますが、日々の作業などはフェイスブックと別の個人サイトで記録しています。それらをまとめた形の更新になるので、不定期になると思います。

一番最初に考えたことは次の2つのことでした

1番目が、ヤーコンの在来種を能登半島の風土に適応できるようにすること。2番目が、できる限り省力化と低コストで栽培する方法を探し出すということでした。3年目の2020年にイノシシによる被害が出たので、その対策にも取り組みました。

栽培方法は放任栽培に近い有機農法ですが、それで気がついたこと

収穫したヤーコンイモをみると能登野菜の「赤土じゃがいも」に似ているかもしれないということです。能登野菜の「赤土じゃがいも」は粒子の細かい赤土の効果で、じゃがいもの肌が白くてきめが細かくて美味しいという評価を市場からもらっています。在来種のヤーコンでも化学肥料を使っていないこともありますが、裂け目が入ったり肌が汚いヤーコンイモは少ないと感じました。畝の作り方は、じゃがいもの方法が使えると考えました。ただし、pHがじゃがいもよりも高めの5.5~6.5の方が良いと思いました。この数字は同じキク科の野菜のゴボウと同じです。

2021(令和3)年4月から施行された改正種苗法のこと

種苗法という法律があります。改正された種苗法では、新品種を育成した人と団体(育成権者)の権利の保護が強化されました。権利の期間は、登録出願から25年間です。育成権者の許可がなければ勝手に自家増殖や販売譲渡をすることが禁止されています。ヤーコンでは、今品種名が出ているものは、2000年以降に品種登録されたものなので、全部該当します。それで自家増殖できるものは品種名が出ていません。私も栽培しているヤーコンは在来種で考えていますが、こういう理由があります。

さて、ここからが本題です。2020年にヤーコンおやじこと三宅さんから「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」を譲ってもらいました。2021年は「アンデスの雪」を譲り受けました。私はヤーコンの栽培で三宅さんのブログも参考にしていました。ヤーコンおやじのブログで出てきます。この中の記事に次の一文がありました。

ただし、ヤーコン御殿が建つほどにヤーコンで大儲けした場合は別でしょうが。このような大儲けで、農家がお縄頂戴となるようなヤーコン大普及を夢見ています。

ヤーコンおやじのブログ:ヤーコン新品種の種芋や苗の値段が高い理由が分かりました

もちろん私は品種改良に努力された方や国とケンカするつもりは全くありません。今一番大きな問題が中国や韓国などによる偽物ブランド野菜です。これは厳しく対応するべきでしょう。

それとは違って、ヤーコンでこういうことを考えている人もいたんだと思いました。「ヤーコン御殿が建つほどにヤーコンで大儲けする」ときは、在来種がいいのか?日本で開発した品種なのか?それとも海外で開発した品種なのか?まずこれを確認したくて、譲ってもらいました。「農家がお縄頂戴となる」のは勘弁したいので、今はコロナ騒動で出歩きにくいですが、日本ヤーコン協会に入れてもらっているので、今後よい方法を相談したいと思います。

1年試作してみた私個人の考えですが、品種改良がまだまだ必要なんじゃないかと思いました。一般の方はほとんど知らないことですが、農林水産省では天候不順の時でも野菜の安定供給ができるように「指定野菜」を14品目(大根、人参、ジャガイモ、里芋、キャベツ、白菜、レタス、ねぎ、ホウレンソウ、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、玉ねぎ)決めています。これらの野菜ではトマトなどの種は毎年のように新品種が発表されています。それだけ需要があるからですが、反対に言えば常に改良する点があるということです。ヤーコンの新品種は2014年のアンデスの乙女が最後です(登録出願は2011年です)

在来種でも10年もかければ能登半島に適応した品種になるような気がしています。私はヤーコンこそ2018年から栽培を始めましたが、有機農業は2012年からしています。有機農業のノウハウを駆使(くし)すれば、もっと短くできるかもしれません。

栽培日誌を年度ごとに2つの大項目に分類しました

1つ目がGAPで出てくる「農業生産工程管理」とASIAGAPの「食品防御」などです。これは家庭菜園など普通の農業のイメージです。「農業生産工程管理」は生産する側からの視点の管理手法です。ASIAGAPでは「食品防御(フードディフェンスの訳です)」と「食品偽装の防止」が加わります。こちらは、実際にお金を払って商品やサービスを提供された方が健康被害を受けることを防止するための消費者側から見た管理手法です。

2つ目が「労働安全」と「環境保全」と「人権保護」などです。こちらは経営を考えたときに必要になります。「環境保全」には、自分の管理している農場だけでなくて、その周囲の地域の環境も含みます。農場や施設で農業用水や地下水を利用するときは汚染された水が混入していないか、外部から農場や施設へ有害物質が流入してこないか、有害動物が侵入しないか、農場や施設から排水するときの水は汚染されていないかなど周囲の状況も見ておく必要があります。こういうこともGAPでは要求されます。

商品を買ってくださるお客さんが、この農場が生産した「青果物」や「穀物」は安心して買って食べることができるということを客観的に判断できる基準がGAPです。細かい説明ですが、農産物のことをJGAPやASIAGAPでは「青果物」と「穀物」と「茶」に分けています。